展覧会ハイライト 2019 下半期
6月
レベッカ・ホルン展 (Rebecca Horn. 1944~)
『 Körperphantasien 』
若くして結核を患い医療機器の助けを借りて命をとりとめた経験から身体を拡張するような作品を手がけるようになったレベッカ・ホルン。初期のパフォーマンスから機械彫刻、映像作品までポンピドゥセンター(別館)とティンゲリー美術館で共催の大規模なレベッカ・ホルン回顧展。
『Theater der Metamorphosen』
期間:6月8日~2020年1月13日まで
場所:ポンピドゥ・センター・メッス/フランス
http://centre pompidou metz structure
『 Körperphantasien 』
期間:6月5日〜9月22日まで
場所:ティンゲリー美術館/バーゼル
https://www.tinguely.ch/de/ausstellungen/ausstellungen/2019/rebecca-horn.html
キキ・スミス 展 (Kiki Smith. 1954~)
『 PROCESSION 』
期間 : 6月7日~9月15日まで
場所:Belvedere Museum / ウィーン
https://www.belvedere.at/Kiki_Smith
7月
オラファー・エリアソン展 (Olafur Eliasson.1967~)
『IN REAL LIFE』
期間:7月11日〜2020年1月5日まで
場所:テートモダン/ロンドン
https://www.tate.org.uk/whats-on/tate-modern/exhibition/olafur-eliasson
『Rundgang / Jahresausstellung』
ドイツの美大では年に一度、オープンスタジオ形式の学祭が開催される。
展示はほぼ全学生が参加しているのでドイツの美大に興味がある人には特におすすめ。
デュッセルドルフ、ハンブルク、フランクフルトなどは冬開催だけどやっぱり夏開催のRundgangがいい。
ヴァイセンゼー芸術大学(ベルリン)『Rudgang』
期間:7月6日,7日
https://www.kh-berlin.de/en/project-detail/Project/detail/rundgang-tage-der-offenen-tuer-2019-2883.html
デュッセルドルフ芸術アカデミー 『Sommerrundgang』
期間:7月10日〜14日まで
https://www.kunstakademie-duesseldorf.de/die-akademie/rundgang/
ブラウンシュヴァイク芸術大学 『Rundgang』
期間:7月10日〜14日まで
https://www.hbk-bs.de
カールスルーエ芸術アカデミー『Sommerausstellung』
期間:7月11日〜14日まで
http://www.kunstakademie-karlsruhe.de/ausstellungen/sommerausstellung-2019-und-ausstellung-der-bewerber-innen-um-die-graduierten-stipendien/
ベルリン芸術大学『Rudgang』
期間:7月12日〜14日まで
https://www.udk-berlin.de/startseite/
ミュンヘン芸術アカデミー『Jahresausstellung』
期間:7月21日から28日まで
https://www.adbk.de/de/aktuell/aktuell-kategorieblog/2215-jahresausstellung-diplomausstellung-2019.html
過去記事:デュッセルドルフ芸術アカデミー『Rundgang 2019』
ベルリン芸術大学 Runddgang ,オープニング
8月
Preis der Nationalgalerie 2019
2000年から2年ごとに開催され、今年で10回目となる Preis der Nationalgalerie。
ドイツ在住、40歳以下の若手アーティストを対象にしたアワードで今回はサイモン・フジワラら4名がノミネート。受賞者は翌年の秋に美術館での個展が開催されるなど注目度はかなり高い。
これまでカタリーナ・グロッセ、ダニエル・リヒター、ティノ・セーガル、アンネ・インホフなど現在活躍しているアーティストも数多くノミネートされている。
出展アーティスト
Pauline Curnier Jardin (1980~),Simon Fujiwara (1982~),Flaka Haliti (1982~),Katja Novitskova(1984~)
期間:8月16日〜2020年2月16日まで
場所:ハンブルク駅現代美術館/ベルリン
http://preisdernationalgalerie.de
Preis der Nationalgalerie 2019
9月
Berlin Art Week 2019
アートが盛んなベルリンが一年のうちに最も盛り上がりを見せるのがBerlin Art Week 。
会期中は美術館やギャラリーなどベルリンの至るところでアートイベントが開催される。
ベルリンのアートフェア『Art Berlin』も見所のひとつ。
Art Berlin 2019
期間:9月12日〜15日まで
場所:旧テンペルホーフ空港格納庫
https://www.artberlinfair.com
Berlin Art Week 2019
期間:9月11日〜15日まで
場所:ベルリン各所
http://www.berlinartweek.de/de/home/
ベルリンのアートフェア『Art Berlin 2018』会場風景
『Durch Mauern gehen』
出展アーティスト
Jose Dávila, Mona Hatoum, Nadia Kaabi-Linke, Christian Odzuck, Anri Sala, Regina Silveira など
期間:9月12日〜2020年1月19日まで
場所:グロピウス・バウ/ベルリン
https://www.berlinerfestspiele.de/de/berliner-festspiele/programm/bfs-gesamtprogramm/programmdetail_274530.html
フランシス・ベーコン展
『BACON: BOOKS AND PAINTING』
フランシス・ベーコンのペインティング約60点、文学作品がベーコンに与えた影響を関連づけた展覧会
期間:9月11日〜2020年1月20日まで
場所:ポンピドゥーセンター/パリ
https://www.centrepompidou.fr/en
第16回イスタンブール・ビエンナーレ
主要なアートメディアで今年必見の展示のひとつに選ばれてるイスタンブールビエンナーレ。
アートワールドで大きな影響力を持つニコラ・ブリオー(『関係性の美学』著者)がキュレーターを務める。
出展アーティストはサイモン・フジワラ、ヤン・へギュ、サイモン・スターリング、ミカ・ロッテンバーグなど
期間:9月14日〜11月10日まで
場所:イスタンブール市内各所
https://bienal.iksv.org/en
ルートヴィヒ美術館、ヤン・へギュ展 2018 展示風景
パブロ・ピカソ x トーマス・シャイビッツ
Pablo Picasso x Thomas Scheibitz
彫刻と絵画、異なるメディウム間を横断し、その垣根を溶解するような試みは両者に共通している特徴かもしれない。この美術館には行ったことないので、どの程度の規模かはわからないが観てみたい展示。
期間:9月14日〜2020年2月2日まで
場所 : Museum Berggruem
https://www.smb.museum/museen-und-einrichtungen/museum-berggruen/ausstellungen/detail/pablo-picasso-x-thomas-scheibitz.html
トーマス・シャイビッツ ボン美術館 展示風景
10月
ナム・ジュン・パイク 展 (1932~2006)
期間:10月17日〜2月9日まで
場所:テートモダン
https://www.tate.org.uk/whats-on/tate-modern/exhibition/nam-june-paik
クンストパラスト コレクションより
Bundespreis für Kunststudierende
ドイツ国内24の美大から学生をそれぞれ2名をノミネートし、ポートフォリオ審査を経て7名が選出。
日本でいうところのアートアワードトーキョーに近いが、展示費用として合計18000ユーロの助成がでるなど
展覧会実現のためのバックアップも手厚い。
会場はボン美術館の一部を使っての展示なのでひとりひとりの展示スペースもゆったり。
出展アーティスト
Christoph Blankenburg (1983~)
Bauhaus-Universität Weimar
(ヴァイマール)
Marie Falke (1991~)
Staatliche Hochschule für Gestaltung Karlsruhe
(カールスルーエ)
Mirjam Kroker (1982~)
Hochschule für Bildende Künste Dresden
(ドレスデン)
Lena Grossmann (1991~)
Akademie der Bildenden Künste München
(ミュンヘン)
Suin Kwon (1989~)
Hochschule für Künste Bremen
(ブレーメン)
Carsten Saeger (1988~)
Hochschule für Grafik und Buchkunst Leipzig
(ライプツィヒ)
Jan Zöller (1992~)
Staatliche Akademie der Bildenden Künste Karlsruhe
(カールスルーエ)
期間:10月18日〜2020年1月5日まで
場所:Bundeskunsthalle / ボン
http://www.kunst-wettbewerb.de
Bundespreis für Kunststudierende 2017 展示風景
ヴィンセント・ファン・ゴッホ 展 (1853〜1890)
『MAKING VAN GOGH』
ゴッホの作品およそ50点、さらにキルヒナー、マックス・ベックマンといったドイツ出身、表現主義の画家を含めた展覧会。どうやらドイツでは過去最大規模のゴッホ展らしい。
期間:10月23日〜2020年2月16日まで
場所:シュテーデル美術館/フランクフルト
https://www.staedelmuseum.de/de/vangogh
ルシアン・フロイド 展 (1922~2011)
『 The Self-portraits 』
初期から晩年の自画像までルシアン・フロイドのペインティング、50点以上が展示される。
ドイツではあまりコレクションされていないのか彼の作品を観る機会がほぼないので羨ましい。
期間:10月27日〜2020年1月26日まで
場所: Royal Academy of Arts /ロンドン
https://www.royalacademy.org.uk/exhibition/lucian-freud-self-portraits
11月
ウェイド・ガイトン展 (Wade Guyton.1972~)
テクノロジー、技術の進化に伴う絵画の更新はもはや必然だろう。
アンディー・ウォーホールが当時シルクスクリーンを使ってキャンバスに図像を定着させたようにウェイド・ガイトンもまた現代の印刷技術を用いた ペインティング を生み出し続けている。
”今の絵画”に興味がある人には必見の展示になるはず。
期間:11月16日~2020年3月1日まで
場所:ルートヴィヒ美術館/ケルン
https://www.museum-ludwig.de/de/ausstellungen/vorschau.html
Wade Guydon ルートヴィヒ美術館
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